京アニ放火事件から4年経ち、当時もその後も特に記事には書きませんでしが、裁判が始まったので少し書く事にします。
あの事件の日は一日中事務処理をする予定で、サロンで書類仕事をしていた中での一報。
もうそこからはネット情報やライブでの映像に震えながら釘付けにになり、仕事はもう放棄。
後から知るよりも、ライブでその状況に触れるのは生々しく、次から次へと入って来る錯綜する情報に気持ちが揺さぶられ、
自分には関係ない事なのにまるでそこに現場にいる目撃者のような感覚を味わいながら1日が終わりました。
声優の知人がいたり、20代の頃から所属しているスタジオや師匠達が声優業界との繋がりが深い事もあって
いつも身近な存在であり、今の仕事をするようになってからは業界の方をお会いする機会があったり
個人的には元々アニメを見るのが好きなので、もちろん京アニ作品も沢山お世話になっています。
この日から毎日のように京アニに携わる色々な立場の方達の事を考えてしまい、苦しい気持ちになり
更に否が応でも目に入ってくるネットニュースで更に気分は落ち、、、
軽いトラウマ現象です。
そして数週間が経った頃にお越しになったとあるクライント様。
私と同じ事件当日ライブでその様子を逐一追っていた方でした。
京アニとは関係が無い方ですが、あの事件がトリガーとなって、予期不安的なネガティブな感情や感覚が
何度も襲ってきて、どんどんと負のループに陥り、どうにもならない状態になってお越しになった方でした。
自分は当事者ではないにも関わらず、事件や事故を目撃したり、そういった映像を見ただけでも影響はかなりあります。
いわゆるトラウマ体験というものです。
時間と共にその影響は薄くなっていくのですが、人によっては元々心身に不調があったり、何らかの要因で
物凄い悪影響が出てしまう場合もあります。症状によってはPTSDと診断される事も。
その方は数回セッションを受け、しばらくたってから元気なった旨のご連絡を頂きました。
アニメファン、特に京アニファンの方達にとっては、今まで純粋に好きだから見ていた作品だったものが
触れる度に語る度に、常にこの事件とセットになってしまう事が非常に悲しく残念な事だと思います。
被害者、遺族の方達、関係者の方達の思いが癒える事は難しいでしょう。
犯人に対する感情は私も含め色々とありますが、だからこそこの機会に少し違った目線で捉えてみるもの良いかもしれません。
【概要欄に注意あり】京アニ放火事件、被告が語る「闇の人物」とは? 統合失調症と疫学など精神科医目線で解説 - YouTube
心身に不調のある方や関係者の方にはあまりお勧めは出来ませんのでご自身のご判断で。
早稲田メンタルクリニック増田先生の動画、今回も勉強になりました。