デジタルタトゥー インタビュー記事から自分を守った経験

 

大炎上中の漫画家の事件。

日を追うごとに色々な所に飛び火していて一向に鎮火しません。
月とすっぽんで比較対象にもならないのですが
「言ってないのに言った事になっている」
という私のとある経験談。
よく声優さんや俳優さんが自分が出演した作品のインタビュー記事が掲載されると
自分が思っていることが伝わっていなかったり、違うニュアンスに取られてしまって
結果的に思っている事や言った事と違う内容が文字になってしまっている
という事を見聞きするのですが、ちょっと似たような経験です。
私はHPを運用して仕事をしている為、そのHPを見た様々な媒体から様々なアプローチが来ます。
特に多いのが女性向けファッション誌からの掲載の依頼やお誘い。
いつも丁重にお断りしています。
あのキラキラした雑誌に掲載するようなサービスを提供している業種ではないので。
しかも掲載料金が掛かりますし、そこまでして宣伝する必要性が無く。
が、ある時、ヘルスケアや医療の記事をネットで紹介している会社からインタビュー依頼が来ました。
私の経歴や仕事について対談形式でインタビューし、その内容を記事にしてHPにアップしたいという趣旨でした。
インタビューのお礼として僅かばかりですが謝礼金もお支払いしますとのこと。
その会社のHPや過去の掲載記事を見てみると、色々な分野の方達が自分のお仕事紹介をしていました。
例えばですが、マッサージ師とか鍼灸師とか、ヨガインストラクターとか。
怪しいと思われているこの業種の誤った情報や先入観を払拭したい
と常日頃思っている私にとって、この話は
『これなら正しい情報を伝える事が出来るかもしれない!同業者の役に立てるかもしれない!』
とまたとないチャンスと思い、話に乗った訳です。
しかも無料。
加筆修正は絶対に必要になると分かっていたので、事前に担当ライターに質問内容を聞いて
それに対する答えや自分が話したい内容などを準備して当日のインタビューに備えました。
インタビュー当日、仕事場のサロンに訪れたのは若いライターとカメラマン。

 

そして聞き役のライターさんと私の対談が始まった訳です。
和やかに対談は進み、2人の会話は録音され、カメラマンさんは私やサロンの撮影。
私は同業者の代表という気持ちで、少しでもこの分野が広く認知されるように
催眠療法とは何ぞや、と自分の経歴も含めて思いの丈を語りました。
そして数日後、記事の内容チェック依頼が来たので、メールに添付された資料を見ると、、、
高卒証券会社に勤務経験のあるーーー』
という文字が目に飛び込んできたので、てっきり他の方の資料を誤って添付したのだと思い
走り読みすると、どうやら私のインタビュー内容じゃないですか!
でも、言ってない事が沢山書いてある!!!
間違っているところがいっぱいある!!!
重要なところが載ってない!!!

 

『えっ?私って高卒で証券会社に勤めてたの???新卒外資系総合商社に入社して、、、って言ったよね?』
コウ卒がシン卒?商社が証券会社になるの?ショウシャ、ショウケンガイシャ?』
『えっ?そもそも録音してたじゃん!!!』
もう入口からこんなんですから、本題の方は言わずもがなです、、

私の真摯な思いを踏みにじられたようで、全てが信じられなくなり。

そんな状況でも気を取り直して加筆修正。

でも、やればやるほど加筆修正しなくてはいけない所が多すぎて。

もう一層の事、質問の文章からぜーんぶ書き直してしまえ!!!と試みたものの
『もうこれじゃ私がライターじゃんっ!』
とやっているうちにバカバカしくなり止めました。

 

はい、掲載のお断りです。
中途半端な状態で、妥協したものがネットにアップされたらもう終わりです。
デジタルタトゥーとなってインターネットの海に漂い続け、誰かの目に触れる事になります。
しかも、同業者が目にしたら、、、背筋が凍ります。
『本当は違うのにーっ!』と心の中で叫び、自分を責め続け、どんどん病んでいくと思います。
ま、そのライターさんとは相性が合わなかったという事で。
非常に良い経験になりました。
私のような一般人は激怒→NO!!!と拒絶して事なきを得る事が出来ますが
今大炎上中の事件のようなケースは単純にはいきません。
当事者が置かれていた状況、そして心境を察すると、なんという言葉で表現すればいいのか見当もつきません。

 

 

 

どのような着地点になるのか静観していきたいと思います。