ヒプノセラピーhypnotherapy=催眠療法は催眠状態に誘導されたクライエントの意識を利用し、心身の問題を解決するための心理療法です。
催眠状態は通常の覚醒状態とは異なる深いリラックス状態で、クライエントが心身を自由自在にコントロールできるようになります。
催眠状態において、クライエントはより深層心理にアクセスすることができ、トラウマやストレス、不安などの原因となる過去の出来事や思考パターンを自覚し、解決することができます。催眠療法は医療分野だけでなく、スポーツ、芸術、ビジネス、日常生活などあらゆる分野で活用されています。
ワイス博士は、著書の中で『子供時代の重要な出来事や幼児時代、さらには過去世への退行は、現在の生活に安らぎと利益をもたらします。時には「思い出す」という行為だけで、症状が消えることさえあります。思い出すことによって理解が生まれ、理解を重ねることによって、癒されていくのです』【「ワイス博士の前世療法」より抜粋】と述べています。
催眠の起源は遥か古代にまで遡り、古代ギリシャやエジプト文明では既に催眠療法が存在していました。 古い歴史があるにも関わらず「催眠」はいつの時代でも誤った認識で様々なメディア、コンテンツで取り上げられている側面があります。 誤解や偏見を生みやすい療法ですが「催眠」自体は特別な事ではなく、私たち人間にとっては普通に起こる自然な現象です。
1955年には英国医師会が有効な治療法として認め、1958年には米国医師会で正式に認められるようになりました。 脳科学など科学的アプローチによって「催眠」のメカニズムが解明され、その効果が証明されたことにより有益性が広く一般にも受け入れられ始め、芸術、スポーツ、ビジネス、日常生活などあらゆる場面で活用されています。日本でも、医療現場での催眠療法の実践が進んでおり、メンタルヘルスの分野でもその可能性が期待されています。
ヒプノセラピー(催眠療法)は、内なる自分の中に眠っている無限の潜在能力を引き出す強力なツールとして、限りない可能性を秘めています。